普段行っている呼吸にも、いろいろな呼吸の仕方があります。

健康な人の呼吸には、浅い呼吸と深い呼吸、胸式呼吸と腹式呼吸、そして腹式呼吸には順腹式呼吸と逆腹式呼吸があります。
呼吸の功法になるともっといろいろな方法がありますが、ここでは胸式呼吸と腹式呼吸の違いと、腹式呼吸の効果についてふれてみたいと思います。

 

胸式呼吸と腹式呼吸の違いと効果

胸式呼吸 腹式呼吸 違い

急いで走った時、階段を駆け上がった時、息を切らして肩で呼吸したりしませんか。

また、寝転んで静かにしているとお腹が呼吸に合わせて膨らんだり引っ込んだりしますね。
これは呼吸の違いによるものです。

呼吸には腹式呼吸と胸式呼吸があり、深い呼吸をすることによって健康を維持することができます。

また、酸素を取り込むだけではなく、自律神経のコントロールにも関係しています。

 

胸式呼吸

肋骨を動かし、胸郭を広げたりしぼめたりする呼吸です。
お腹はほとんど動きません。
この方法で激しく呼吸すると、肩も上下します。

交感神経を活性化して、筋肉の緊張・血管収縮・気管支拡張・心拍数・血圧が上がる・発汗などがおこります。
アドレナリンやノルアドレナリンの分泌も高まります。
交感神経の働きを活発にさせるため筋肉が緊張し、負荷をかけるのです。

身体がやるぞ~モードの時ですね。
試合前の心身の切り替えに、あるいは副交感神経から交感神経への切り替えに役立つのです。

胸郭を動かす筋肉を使うので、肋骨・胸骨・背骨のトレーニングになります。
そして胸郭が柔軟になり姿勢が良くなります。

以上のような利点がありますが、やり過ぎは良くありません。
やり過ぎると全身の緊張が続き、身体が疲弊してしまいます。

養生の観点からはこの呼吸法は使いませんが、この原理を使っての運動方法もあります。

 

 

腹式呼吸

腹式呼吸には順腹式呼吸と逆腹式呼吸の2種類。
どちらも同じ効果ですが、逆複式呼吸のほうが効果があるといわれています。

  • 順腹式呼吸は息を吸う時お腹が膨らみ、息を吐くときお腹がへこみます。
  • 逆複式呼吸はその反対で、息を吸う時お腹がへこんで、息を吐く時お腹が膨らみます。

胸郭は全く動かないのではなく、肩は上下せずお腹がたくさん動く呼吸と思ってください。

お腹が膨らんだりへこんだりするのは、横隔膜を動かすときに、腹横筋というお腹の筋肉を動かすのと腹圧が関係。
横隔膜と肋骨を動かし、胸郭のなかに陰圧と陽圧がかかるようにできているのです。

筋肉のない肺が、風船のように膨らんだりしぼんだりするのはこ胸郭の圧力のおがげです。

横隔膜は膜ではなく筋肉なので動くことができます。
腹式呼吸をするときはインナーマッスルも使うので、動作のない筋肉トレーニングともいえますね。

腹式呼吸にはデメリットがなく、養生法・気功法・ヨガなどでも使われ、免疫力が高まり、健康や美容に効果が出ます。

ゆっくりと深く長い呼吸がよく副交感神経が活発に活動します。
内蔵に刺激を与え活性させ、自律神経を安定させ身体のバランスをはかり

声楽やボイストレーニングでも腹式呼吸を使います。
体が楽器ですので、響く声や通る声や大な声を出すことが可能になります。

武術の呼吸は、力を出すことと連動します。
特に中国武術で逆複式呼吸は切っても切れません。
呼吸と動作と重心移動が一致した時に、爆発的な力を出すことができます。

まとめ

健康法で多く取り入れられている腹式呼吸。

自律神経のコントロールとインナーマッスルトレーニングを同時に行っているわけですから、最高の健康法と言えます。
初心者は、順腹式呼吸でも逆複式呼吸でもどちらでも構いません。慣れたら両方練習してみましょう。

お腹もすっきりして、肌がきれいになります。
よく眠れるようになり、気分もアップ。

気がつけば風邪をひかなくなったとか、最近バテないなあとか感じるようになると呼吸が上手にできた成果ですね。

 

常日ごろ深く長い腹式呼吸を行って、自律神経のバランスをとりインナーマッスルを鍛えることで、健康と美しさを手に入れてください。